男性の不妊検査
2025年07月28日
男性の不妊検査では、精液の検査を行います。検査では、精子の数だけではなく、精液の濃度や量、精子の運動率と運動の質、精子の形なども調べます。
精液検査の内容
<精子の数、濃度>
精液の中にどれくらい精子が含まれているか、目視と検査機器で確認します。
<精液の量>
一度の射精でどのくらいの精液が出ているかを調べます。この検査で、精液が多すぎたり少なすぎたりしていないかを確認します。
<精子の運動率>
ただ動いているだけではなく全体に対して、活発に動いている前進運動精子の割合を調べます。
<精子の形>
一般的には正常の精子と奇形の精子の両方が含まれています。そのために正常の精子の割合を調べます。
なお精液検査で正常とされる値は以下の通りです。
● 精液量:1.5ml以上
● 精子濃度:1500万/ml以上
● 総精子数:3900万/射精以上
● 前進運動率:32%以上
● 総運動率:40%以上
● 正常精子形態率(厳密な検査法で):4%以上
● 白血球数:100万/ml未満
内分泌検査
血液検査で各種ホルモンの数値を測ります。この検査により、男性ホルモン(テストステロン)や性腺刺激ホルモン(LH、FSH)、プロラクチンなどの分泌状態を調べ、精液異常の原因を探します。
主なホルモン
- テストステロン: 精子生成を促進。
- FSH: 精子形成の指標。
- LH: 精巣刺激ホルモン
染色体・遺伝子検査
精子数が極端に少なかったり無精子症の場合には、染色体検査や遺伝子検査を行うこともあります。
染色体の軽微な変化や遺伝子異常が、精子形成障害の原因になっていることを突き止められれば、精巣内精子採取術などの治療の可能性を検討することもできます。
その他の検査
医師の判断により、精子の機能を調べる検査や、精嚢や射精管の形態を調べるMRI、精巣での精子形成の状態を詳しく調べる精巣生険などが行われることもあります。
不妊の原因の一つに「抗精子抗体」があります。聞き慣れない言葉ですが、不妊に悩む女性の約3%が抗精子抗体を有し、稀に男性にも見られることがある免疫機能の異常です。今回は、妊娠可能性を左右する抗精子抗体について、原因や症状、検査方法のほか、陽性反応が出た場合の対処法や自然妊娠の可能性についてもご説明します
妊娠するためには、女性の卵子と男性の精子が出会い、受精する必要があります。しかし、女性の体が男性の精子を異物とみなして攻撃してしまうと、卵子と精子は出会うことができず、受精することは叶いません。
このように、精子を異物として判断して作られる抗体や、その抗体ができることで精子を排除しようとする免疫機能の異常を「抗精子抗体」と呼びます。
抗精子抗体が免疫機能の異常であることはわかっていますが、体内で精子に対する抗体が作られてしまう詳しい原因については解明されていません。


