中医学から見る新型コロナ感染の対応(予防1)

カテゴリー/ ブログ |投稿者/ FP鍼灸師 俣野
2020年04月24日

【免疫を助けて体を守ること】

1 粘液バリアを強化する(粘液分泌を促進する)→養陰(潤い)が必要なのでそれに対応した中成薬を補う

2 粘膜バリアを強化する(IgA、デイフェシンを増やす)→肺脾の臓腑機能や衛気の防衛機能が強くなる中成薬を使う

3 細胞自身の抗ウイルス力を高める(オートファジー、INFなどを活性化する)

4 自然免疫(細胞免疫)を助ける(マクロファージ、好中球、Tリンパ球、NK細胞)→健脾補腎薬で細胞の質と量を高める

5 獲得免疫(液体免疫)を助ける(IgM、IgG)→益気(元気)が必要なのでそれに対応した中成薬を補う

ウイルスは体の中に侵入にて体の細胞に入ろうとします。1から5の対策をとっておくとウイルスを外に出すことが出来ます。

横綱の相撲みたいにウイルスがきてもどっしり構え、受け止め、はね返すような強い力が欲しいですね。それは毎日の稽古(免疫力を上げる)が必要です。普段から食事、睡眠、そして中成薬と鍼灸治療など東洋医学を上手につかっていくことが大切です。

【鼻呼吸を重視すること】

鼻呼吸の場合、ます繊毛や粘液で異物をろ過→副鼻腔で温められる→扁桃リンパ組織がさらに異物を防御します。鼻呼吸をすることによって70%は鼻のフィルターで除去されます。当院も空気清浄機のフィルターを交換しました。10年交換と書いてありますが古いフィルターは黒く硬くなっていたので変えてみました。それと同じように人間の鼻のフィルターもいい状態にするために潤いが(養陰)必要になってきます。

口呼吸の場合は直接乾いた冷たい空気が肺に入ります。もちろん空気中の有害な物質も直接肺に入ってしまいます。特にドライマウス蓄膿症、慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、睡眠中呼吸困難症候群、イビキの人は特に注意が必要です。それぞれに症状にあった中成薬や対策をとらないと感染しやすくなります。

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